きらり⭐︎ぼっち

5 years later

この恋は変なのか?💓絵本『ぼくのポーポが恋をした』

ひさびさに、絵本を購入。それがこちら☟

ジュンク堂梅田店の7階にて、盛大に、絵本の原画が展開されていて、お話の内容といい、色使いといい、いろいろ魅せられて、購入。

中を開けば、目に飛び込んでくる色の数々。

「こんな色があるんだ」「こんなふうに色を組み合わせていいんだ」と、米増由香さんの絵に心がときめいて、感嘆のため息が漏れる。

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まるで、カーニバルな色使い🎊

また、登場人物の心情や話の時間の流れを、

生き物やら、そうでないものたちで

ぐるりと取り囲んでの表現が、

おもしろい。

ただ、絵本のストーリーとしては「おもしろい」なんて言葉で片付けられないし、なんだか一筋縄でいかない。読んでいて色々考えてしまう。

まあ、大まかな話の内容をすると、

ある男の子が持っていた人形とその男の子のおばあちゃんが恋に落ちてしまうお話し。

ただ、男の子からしたら、一般的な恋のかたちである、“男性と女性”ではなく“人形と女性(人間)”の恋模様が受けいられず、それを理解するまでの過程も描かれてはいます。ところが、家でじっくり読み直してみると、

いろいろ疑問😑

✳︎ここからは、思い切り絵本『ぼくのポーポがこいをした』のネタバレですので、読みたくない方は、読まないでください!

 

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まず、男の子のクマの人形であるポーポとおばあちゃんが恋しているようだけれども、

ポーポが一言も発していない。

つまり、この恋の発信が全ておばあちゃんからで、ポーポの気持ちなんてお構いなしに、

結婚式のお話まで進んでいる。

しかも、結婚式当日におばあちゃんが身に纏うドレスの色がなのも、どういうこと😇

やはり、孫である男の子から、お気に入りの人形を奪ったがゆえの申し訳なさを表しているのか。そして、ポーポにキスをしたとき、男の子の目には、炎のような黒が青空に昇る光景を目にする。

??????

え。ばあちゃんが、消えたってこと?

落ち着いて考えてみる。

そもそもこの絵本の語り部が男の子だから、絵本のタイトルが『ぼくのポーポがこいをした』になっているわけだけれど、はっきり言ってポーポは恋をしていないと思う。そして、この物語の本当の主人公は男の子でもポーポでもなくて、おばあちゃんなんだろう。途中、男の子に2人の恋を反対されたおばあちゃんがこう言う。

でもね、恋は変なんだよ。

変になるのが恋なんだから。

私は、それぞれが、何に恋心(好きという気持ち)を抱こうが、変人扱いしてその人を否定しようとは、思わない。どんなものにでも、恋心を抱く可能性はあって、その恋をしたものが側(はた)から見て、マジョリティかマイノリティだったかの違い。

今回は、たまたまおばあちゃんがマジョリティではないものに恋をしただけのお話。

じゃあ、おばあちゃんの何がいけすかないのか😑

まず、おばあちゃんが、ポーポを大好きに思っていた男の子の気持ちの理解を得られないまま、

男の子の大切な存在をもぎ取ったところにあると思う。

それを、おばあちゃんが、男の子に対して“私の恋は変(へん)なんだよ”という一言で片付けた、その点に尽きると思う。別に、2人の恋にだれかの理解が必要なんてマストなんて思っていない。

ただそれは、お互いが愛し合っていたのならの話。

そう思うと、ポーポはある意味で被害者だし、キスとともに消えた(であろう)おばあちゃんは恋に盲目すぎたのではないかと思う。

そう思うと、この絵本の表紙がちょっと恐ろしくなりだした、この頃。

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ポーポくん、きみはおばあちゃんに恋をしていたの?

 

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